放射線医療科学研究

長崎大学は原爆後障害医療研究施設(原研)を中心に、原爆医療以外に国際放射線被ばく医療(ヒバクシャ医療)に関する各種共同プロジェクトを推進しています。1990年から現在までチェルノブイリ原発事故医療協力や学術共同研究を推進し、人材交流を基に着実な業績を挙げています。

1993年度から長崎県・長崎市と連携し長崎ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM)を立ち上げ、海外ヒバクシャ医療協力の推進を非核平和外交の一環として唯一の原爆被災医科大学の経験と知識を基盤として地域から世界に向けた情報発信と人材育成に努めています。

2000年度から5年間カザフスタン共和国における外務省・JICA共同支援事業によるセミパラチンスク地域医療改善計画を主導、成就させました。

さらに2002年度から5年間にわたり21世紀COEプログラム『放射線医療科学国際コンソーシアム』が文部科学省から『学際・複合・新領域』分野で選定され、過去2回の国際会議の主催、WHOとの国際共同セミナー、などに加え、高い中間評価を受けるなどの実績を挙げています。新たに「現在平成19年度グローバルCOEプログラムが採択され、「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」へと継承されています。

国際連携研究戦略本部では、放射線医療科学研究分野において、海外に研究拠点を拡充し管理運営を進めて行くことで、より円滑な研究の推進を総合的に支援しています。特に国連専門機関であるWHOや、旧ソ連の各研究機関、さらに欧米ネットワークで構築されているChernobyl Tissue Bankなどへの研究企画、契約、資金管理、人材確保などのバックアップ支援を行います。