海洋環境生物資源研究

韓国済州大学校、中国上海海洋大学、台湾国立台湾海洋大学、および琉球大学との連携

東シナ海における海洋環境生物資源研究のプラットフォームとして長崎大学では環東シナ海環境資源研究センターを中心として、“International Workshop on the Oceanography and Fisheries Science in the East China Sea”というワークショップを組織しています。本ワークショップは1997年から始まり、2年に一回参加大学の持ち回りで開催されます。2017年は20周年となり、第11回目のワークショップが長崎大学で行われます(11月10日-11月12日)。

韓国済州島で開催された10回目のワークショップ(2015年11月)
ワークショップで発表に臨む長崎大学の学生達。
ワークショップでは各大学の学生によるStudent Sessionのプログラムもある。

ベトナム南部、カントー大学との連携

ベトナムのカントー大学はベトナム南部のメコンデルタに位置する総合大学で、長崎大学とは2012年に学術交流協定を結んでおり、カントー大学の本部には長崎大学の交流推進室が設けられています。現在はJICAの円借款「カントー大学強化事業」(2015年7月貸付契約調印)、カントー大学強化附帯プロジェクトと連携して、様々な研究を展開しています。

カントー大学の5階にある長崎大学の交流推進室 カントー大学の位置

メコン河口MoO干潟における環境浄化と生態系保全活動

ベトナムは世界有数のエビの養殖生産国であり、日本へも大量の水産物を輸出しています(エビの輸入元順位第1位)。エビ生産を支えているのはメコン河の河口域ですが、近年のエビ養殖の急速な発展で河口域の環境は大きく変わりつつあります。健全な生態系がベトナムのメコンデルタ、ひいては日本の食料安全保障に欠かせないとの考えから、長崎大学では、水産環境科学総合研究科、経済学部の教員、国際連携研究戦略本部が協力し、長崎ベトナム友好協会とともに、ソクチャン省にあるMoO干潟の環境浄化と生態系保全活動に携わっています。

2017年7月4日に行われたソクチャン省とのプロジェクト会議
保全の対象であるMoO干潟