工学研究科社会環境デザイン工学コースの西川貴文准教授が行っている「橋梁維持管理研修」の動画がJICA公式YouTubeで公開されました。
橋梁は、河川や渓谷などで分断された地域にとって、スムーズで安全な交通を支えてくれる、なくてはならないインフラです。
橋が架かり、人や物の移動が可能になれば、地域経済が活性化するだけでなく、国境を越えた貿易も促進され、国全体の経済発展にもつながります。ところが、途上国の場合、かつて植民地時代に架けられた橋梁が、長年にわたって適切に維持管理されずに使われていることが多く、老朽化が深刻な問題になっています。
安全に通行することもできず、経済活動が阻げられていることも珍しくありません。
このような状況を改善しようと、2015年度に始まったのが「橋梁維持管理研修」です。
世界中の政府機関で橋梁を担当している土木技術者約20名を長崎大学に招き、産官学の連携の下で、橋の維持管理に関する実践的な知識を習得してもらうプログラムです。さらに、研修終了後、今度は講師陣が2-3国を訪ねてモニタリングするのが大きな特長です。講師陣は技術的なアドバイスをしたり、セミナー・ワークショップを開催して、アクションプランの実施を支援します。
なお、この研修は、持続可能な開発目標(SDGs)のGoal9(産業と技術革新の基盤作り)およびGoal11(住み続けられるまちづくり)に貢献しています。
動画は下記URLよりご覧ください。
日本語: https://youtu.be/87RlNrDsW90
英語: https://youtu.be/nW2mnbHbLyw