グローバルヘルスをテーマにした分野横断・連携イベントが行われました

2019 年12 月12 日(木)、文教キャンパスの学生会館にてSharon Cox教授(熱帯医学・グローバルヘルス研究科)と藤野忠敬助教(グローバル連携機構)共催のグローバルヘルス(国際保健)をテーマにした分野横断・連携イベントが行われました。

グローバルヘルスは健康問題に人を取り巻く環境の様々な要素から総合的にアプローチするもので、分野横断的な取り組みが欠かせない学問領域です。長崎大学は2018年に「世界を動かすグローバルヘルス人材育成プログラム」で文部科学省の卓越大学院プログラムに採択され、熱帯医学・グローバルヘルス研究科を中心とした、London School of Hygiene & Tropical Medicineとのジョイントディグリープログラムも進んでいます。

本イベントは総合大学として様々な文系・理系の学部・研究科・センターを持つ長崎大学が日本及び世界の健康問題により連携して取り組むことを目的として行われ、大学内の6学部3研究科3施設*から41名が参加しました。当日は英語のワークショップ形式で、カンボジアにおいてエコヘルスを研究するグループ**や、2014-2016年にケニアのビクトリア湖で行われたLAVICORDプロジェクトの紹介をはじめ、10名が自身の研究とグローバルヘルスのつながりについてプレゼンを行いました***。総括ではCox教授により、グローバルヘルスとは貧富を問わず地球上の誰もが関わる健康についての問題だと認識していること、グローバルヘルスの学術領域の例として、メコン川の環境汚染がもたらす健康被害や、LAVICORDプロジェクトなど、「水」についての研究が水産、環境、工学を擁する長崎大学の強みだと考えられることを示唆しました。

      

写真 左)水産学部 和田教授によるカンボジアの取り組み発表 右)山浦コーディネータによるSDGsの中での健康課題の紹介

      

写真 左)TMGH北研究科長による開会挨拶 右)Cox教授による総括

*水産・環境科学総合研究科、多文化社会学部、工学研究科、グローバル連携機構、熱帯医学・グローバルヘルス研究科、医歯薬学総合研究科、経済学部

**経済学部 宇都宮譲准教授を中心として、水産学部・環境科学部の教員からなる「健康な水・食糧資源を持続的に確保する条件は? メコン川下流域における超学的エコヘルス研究」のグループ

***以下、当日のプレゼンテーター

名前所属タイトル
1和田 実教授水産学部EcoHealth Approach in Cambodia – Mekong River project
2小松 悟准教授多文化社会学部Water for life: Development initiatives for Global Health
3板山 朋聡教授工学研究科Toxic water bloom treatment in Lake Victoria (Kenya)
4山浦 公美代コーディネーター/戦略職員グローバル連携機構SDGs and Nagasaki University
5上田 太郎助教工学研究科Developing a new sensor for Malaria detection
6木村 正成教授工学研究科Development of synthetic production of bioactives
7仲山 英樹教授環境科学部Environmental biotechnology for waste recycling
8CHRIS NG FOOK SHENG准教授熱帯医学・グローバルヘルス研究科Environmental epidemiology in Global Health
9佐藤 啓子助教医歯薬学総合研究科Peridontal health in Global Health
10Benjamin Faguer特任研究員熱帯医学・グローバルヘルス研究科Inventing digital solutions for Global Health
11Fritz Robinson Enrique助教経済学部Foreign language and intercultural development