モザンビークの保健人材養成を担う13名の研修員が長崎の経験を学ぶ

加藤 誠治 教授
国際連携研究戦略本部

  1. 本年1月、安倍総理が日本の総理大臣として初めて訪問し、注目を浴びたモザンビーク。安倍首相の滞在中には、保健分野の協力として無償資金協力「マプト市医療従事者養成学校建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
  2. また昨年2013 年6 月に開催された第5 回アフリカ開発会議(TICAD V)において日本は、アフリカに対し「保健分野における500 億円の支援及び保健医療者12 万人の育成」を表明しています。

国際連携研究戦略本部では、国際貢献・国際協力に資するプロジェクト参画として、平成24 年度から、JICA 九州からJICA モザンビーク国別研修「保健人材育成機関教員能力強化プロジェクト」を受託しています。本研修は、長崎大学の各部局、長崎県、県央保健所、長崎市医師会看護専門学校、九州医学技術専門学校、平戸市民病院、長崎県環境保健研究センターなど多くの機関にご協力いただき実施しています。

研修の目的は、モザンビーク各州の保健人材養成機関において、適切な保健サービスを提供できる水準の保健医療人材が持続的に養成される体制を整備するために、各州の保健局長や医療従事者養成学校の校長等に対して、長崎において人材養成等に関する研修を実施し、モザンビーク帰国後に医療従事者養成学校の運営等をより効率的・効果的に行うための知識を習得させることを目的として実施されます。

今年は平成26年1月22日~30日の約2週間、モザンビーク保健システムに関する研修員のプレゼンテーションに始まり、講義や教育施設の実地見学などを行い、最終日に研修総括報告の発表が行われました。

<来長した研修員の声>

  • 今回の研修は良いプログラムであった。内容も良かった。国に戻ったら自分の仕事の計画を見直したい。
  • 大西先生には大変感謝している。分かり易い講義に加え昼食も一緒にしていただいて日本での食習慣等が分かってとても良かった。大西先生と日本食を一緒に食事出来たことは嬉しかった。
  • 訪問先の活動を観察して気付いたことは、その組織の参加者全員が集まり目的を共有していたと思う。いかに全員が仕事の目的を共有するかという方法に興味が湧いた。
  • 日本では医療従事者の国家試験があり、モザンビークでも制度の導入を考えたい。
  • 看護学校では学費を生徒が支払う点が印象的だった。モザンビークでは全て国費で対応しているので。
  • 医療従事者学校では卒業生は自分で就職先を選択していることが良いと感じた。モザンビークでは国が斡旋し、選択の余地はないので。
  • 義務教育制度に感動した。又、モザンビークでも健康保険制度を考えたい。
  • 平戸の訪問は良かった。食生活改善推進委員の皆さんと話が出来たこと、レセプション、住民の人たちと交流できたこと。
  • 特に平戸高校訪問は良かった。高校でも高齢者ケアの演習室があり、高齢化社会に対応した教育を専門学校ではなく普通高校レベルで行っていることが印象的であった。
  • 今回の視察現場はprimary care 中心だったが、予防医療の現場での活動が加えられれば良い。
  • 原爆資料館見学出来て良かった。
  • 期待以上の研修であったと総括している。今後この研修が継続されることを期待する。多くのモザンビーク人が来長して欲しい。

CICORNニュースレター第4号(平成26年4月号)掲載記事
http://hdl.handle.net/10069/34255

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