日越国際大学構想への参画

加藤 誠治 教授
国際連携研究戦略本部

日越(注:ベトナムの漢字標記)大学構想とは(書き始めると長くなるので簡潔に記しますと)、概ね以下のような経緯をたどっています。

  • 2012 年 当時の日越首脳会談で、日本側から「日本の民間団体とベトナム側関係機関とが話を進めている学園都市構想についての協力」を言及された。
  • 2013 年 日越友好議連総会で「日越大学構想」の実現に向けた決議がなされる。同年12 月の日越首脳会談で日本側から、日本政府としても協力する旨発言される。
  • 2014 年 3 月の日越首脳会談で両国政府として引き続き実現に向け協力することが共同声明で発表される。

この構想を実現するために、学・民・政・官のタスクフォース、タスクフォース内に大学部会等が既に設置されています。

この「日越大学構想」は、ハノイ近郊で現在整備中のホアラック・ハイテクパーク&学園都市に、最終的には以下のイメージ図のように学部と大学院をあわせて学生数6,000 名規模の、バイオ・医療・生命科学、社会インフラ・エンジニアリング、経営・ビジネスマネジメント、社会科学( 公共政策、日本語科等) の分野をもつ総合大学を設立し、両国の経済社会の発展のニーズに合致した人材育成を行うことが目的とされています。そしてこの計画を実現に移すため数次の調査が既に行われています。

現状はまだ企画、計画立案の段階ですが、日本とベトナムの良好な外交関係、ベトナムの将来性を考慮して、戦略的に連携を図っていくことが重要だと考えています。そのため本学として本構想に協力・参画していくことが役員レベルで確認されると共に、国際連携研究戦略本部を窓口に今後対応していくことが合意されています。

具体的な動きはまだまだこれからですが、5年、10年先を見越した国際戦略が必要と考えています。

CICORNニュースレター第5号(平成27年3月号)掲載記事
http://hdl.handle.net/10069/35132